5: ◆a36IBHPVSk[sage saga]
2011/12/31(土) 22:17:55.38 ID:d5Iy816Yo
男「これは…!プロジェクト全体のバックアップディスクか!」
友「どうせ明日で辞める。しかもこのプロジェクトは凍結と同時に廃棄されるらしい。ストレージディスクのキーはご丁寧に差したままだったよ。」
男「…」
友「男がこれに入れ込む理由はわからない。でもこれくらいは報われていいんじゃないかと思った。要らないなら戻してくる…どうだ?」
男「受け取っておくよ。でも…」
友「それは無しだ。今日はもう上がりにして家に帰って娘さんに構ってやれ。」
男「ああ、そうさせてもらう。」
友「落ち着いたらまた飯でも食いに行こう。」
男「そうだな…友。」
友「なんだ?」
男「ありがとう。じゃあ、またな。」ガチャン
友「…」
友「また…な。男…」
俺(これで…)
もう人が少なくなった地下通路を小走りに駅へと向かっている
俺(これで…実現出来るんだ…)
いつもほとんど荷物の入っていない鞄にディスクの確かな重さを感じながら歩いてゆく。
男(何時までも…引きずったままだった…でも!)
男「俺は、創ってみせる…!」
ディスクには、ソフトのコアとして造られた
ーーーーーーー人工的な、人の精神が眠っていたーーーーーーー
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