過去ログ - 恭介「君の父さんの遺志を継ぐ」杏子「ふざけるな」
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38: ◆o1ehmgejyk
2012/01/01(日) 01:16:10.43 ID:JxoyR7tu0
――――――――
――2005年 杏子の通う教会
佐倉神父が声を張り上げている

神父「――世界の堕落を食い止めるのは、海の上を歩き、石をパンに変える聖人ではありません
以下略



39: ◆o1ehmgejyk
2012/01/01(日) 01:17:11.19 ID:JxoyR7tu0
神父「人に愛される人は、気付かないうちにその人を救っています

   貧しい人に与える為にあなたの財産を売り払う必要はないのです

   あなた方は誰一人、手のひらから金貨を出すことはできません
以下略



40: ◆o1ehmgejyk
2012/01/01(日) 01:18:02.05 ID:JxoyR7tu0
神父「たった一度の握手、ほんの一言の挨拶、わずか数秒の笑顔からも、小さな愛は生まれます

   残念ながら、これによって人の命を救うことはできません

   それでも、疲れ切った人にあと一歩だけ前に進む力を与えることはできます
以下略



41: ◆o1ehmgejyk
2012/01/01(日) 01:18:51.59 ID:JxoyR7tu0
神父「簡単なことです。今日から始めようではありませんか

   この礼拝堂を出たら、すれ違う人々に笑顔で会釈してください

   家に帰ったら家族に話しかけてください
以下略



42: ◆o1ehmgejyk
2012/01/01(日) 01:22:04.21 ID:JxoyR7tu0
――杏子の家

妻「――あなたの説法は素敵だけど、もっと主の御言葉を尊重してもいいんではないかしら…」

神父「……。聖典に書かれた通りの教義を広めるだけじゃあ、もう求道者はついて来ない…
以下略



43: ◆o1ehmgejyk
2012/01/01(日) 01:29:37.99 ID:JxoyR7tu0
神父「お前達にはひもじい思いをさせてしまったけど…
   ここまで来られたのもお前達のおかげだ…本当にありがとう
   今ならきっと世界を救える。みんなが変わろうとする時が来たんだ」

妻「…そうね。信じて待っていたことがとうとう現実になった。素直に感謝しましょう」
以下略



44: ◆o1ehmgejyk
2012/01/01(日) 01:34:49.31 ID:JxoyR7tu0

QB(うん、君の気持ちが揺らいでないことを確認できれば充分だ
   今夜も忙しくなりそうだからね。しっかり頼むよ、杏子)

杏子(わかってるよ)
以下略



45: ◆o1ehmgejyk
2012/01/01(日) 01:41:29.96 ID:JxoyR7tu0
――――――――
――恭介の病室
杏子が買い物袋を引っ提げて入った

杏子「よう」
以下略



46: ◆o1ehmgejyk
2012/01/01(日) 01:43:53.65 ID:JxoyR7tu0
杏子「はぁ…?」

恭介「信じられないことだけど…君に腕を掴まれてから何気なく自分の手を見たら、
   怪我をしてたはずなのに、綺麗に治ってて…」

以下略



47: ◆o1ehmgejyk
2012/01/01(日) 01:44:27.00 ID:JxoyR7tu0
杏子「…じゃあ、祈りがちょっとだけ通じたんだね」

恭介「あはは、本当にいるんだね。神様って」

杏子「……」
以下略



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