過去ログ - とある主人公たちのハーレムルート
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29:以下、あけまして、おめでとうございます[saga]
2012/01/03(火) 00:14:06.99 ID:WCYw4bHto
「これはただの妄想で言葉遊びだけど、はまづらがつきあうとしたらどんな男の子だろうね」

「ん? 彼奴結構交友範囲広いからなぁ。スキルアウトの半蔵ってやつに幻想殺しに第一位か。上×一は外せないとしたら半蔵ってやつになるのかな? 
でも彼女いるって言ってたな」

「はまづらだって彼女いるよ。ここに可愛いのが二人」

「私きれい系お姉さんだし。学校にも友達いるみたいだけど私知らないんだよねぇ。滝壺は?」

「私も知らない。なんだかんだではまづら忙しいし、時間があるときは私たちのために割いてくれてるしね」

「アイテムの集まりもあるしなぁ。そういや絹旗が浜面ポイント不足しているって言ってたな」

 浜面ポイントとは浜面をドリンクバー往復させたり足代わりに車走らせたり殴ったり蹴ったり言葉で詰ったりすると貯まるポイントである。
 百ポイントたまると一浜面がゲットでき、一浜面は一日中浜面を自由に出来る権利のことを指している。
 まぁ、分かり易く言い換えれば「浜面に超構って欲しいんです」ということだ。絹旗は決して認めようとしないだろうが。

「絹旗男の子だったら面白いかもね。背が小さくてかわいい系の男の子がベットの上ではまづらを押し倒しているの」

 滝壺の言葉に麦野が妄想する。

 ――――――

「浜面! 僕の言うことを超聞くのです!」

 思春期前の特有の甲高い声で自分より頭二つばかり高い男を押し倒したのは少年絹旗。
 華奢で背が小さく、そのことがコンプレックスで常日頃大人びた行動をしようとしているもののどうしても子供じみた部分が出ている少年。
 彼が押し倒しているのは常日頃罵詈雑言の憎まれ口を放ちなにげに足蹴にしながらも文句を言わず自分に付きそってくれて趣味の映画鑑賞にもつきあってくれる
青年浜面。
 しかしながら彼はもう自分を見てくれなくなっている。何故ならば絹旗ですらあこがれてしまうような素敵な女性とつき合っているからだ。
 その姿を見て、胸の中に感じる違和感を嫉妬と認めることも出来ないほど初心な絹旗は。
 ある日感情を爆発させ浜面を押し倒してしまう。

「――んで?」

 しかし絹旗の知識ではそれ以上のことは出来ない。せいぜいが唇を奪う程度。
 残念なことに経験豊富な浜面には何も通用しない。
 にやにやと下司な笑いを浮かべる浜面に何も出来ず涙がこぼれ落ち自分だけの現実が崩壊する一人の少年。
 窒素を操る能力を失った彼はただただ無力な華奢なこどもでしかなく、簡単に立場を入れ替えられてしまう。
 浜面が上、絹旗が下。
 そしてその白いウールセーターを捲り上げられ日に当たってない白い肌に舌を這わせられる。
 捲り上げられたセーターの裾を咥えろと強く言われ、必死になってかみ続けることで絹旗は声を殺す。
 しかしその刺激が薄桃色の乳首に与えられると未成熟な身体をぴくりとふるわせほろほろと涙を流す。
 きめ細やかな肌がナメクジの這ったような舌の跡で汚され、白い肌がほんのりと染まっていく。絹旗にはまだそれが何なのかを理解することが出来ない。
 理解できないまま彼の幼い性器は染み一つ無いブリーフパンツの中で屹立する。
 顔を見せないままよだれを流す性器の窮屈さに気づいた浜面は獲物を見つけた肉食獣のような、真横に口の開いた笑みを浮かべその半ズボンを少しづつ下ろしていき――

 ――――――

 そこまでを思い浮かべた麦野は脳裏の光景に思わず鼻を押さえる。
 鼻血が出たかと一瞬勘違いするほどに興奮したのだ。見れば滝壺も顔を赤らめて両手で口を押さえている。

「うわぁ……やべぇ、ちょっときゅんときちゃった。後で絹旗に謝っておこう」

「うん、私もちょっときちゃった。ごめんね、きぬはた」

 思わず室内に満ちる沈黙。紙とインクの匂いとコーヒーの残り香と、そして腐臭が混じり合った空間。
 最後に残ったクッキーの欠片をコーヒーで流し込む。喉を通る異物が胃の腑まで流れ落ちて休憩が完了。
 しかしながらもうなんというか――

「ちょっと仕事する気にならないね」

 もはや空気が仕事のそれではなかった。

「うん。上がりにしようか」

 おしりも痛いしね、とぺろり舌を出しながら今更のように落ちたエクステを付ける滝壺。かちゃりと麦野と自分のカップを重ねて台所に持ち帰る。
 鼻先にかけていた眼鏡をケースに入れて麦野も立ち上がる。うーん、ともう一度背伸びをして鈍った筋肉を引き延ばす。

 腐話はどうにもこうにも危険である。何分、のってしまう。
 男がいて、交わる喜びを感じていながら、それを会話する相手もいるというのになんでこうもまぁ気分がはしゃいでしまうのだろう。
 昨日のアナルヴァージンだって腐ってなければやらなかったと思う。元々そういう興味があったのだ。正直こんなに痛いとは思っていなかったけれども。

(そりゃまぁ――こんなの好きな人相手でなきゃできないよね)

 そういう意味ではやおいは真実の愛なんだろうなぁ、なんて麦野は一人思う。
 いや違うだろお前、という突っ込みの心も確かにあったがとりあえずそれは脇に置いておくとして。

「滝壺ー! ペニバンとか本気で買うー!?」

 なんてろくでもないことを大声で聞いて、台所でどんがらがっしゃんと何かが壊れる音を聞いた。


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