過去ログ - とある主人公たちのハーレムルート
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499:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2012/07/26(木) 21:45:13.27 ID:vNtzS52Po
「こらこらぁ、いくら私の忍耐力でもぉ、いきなり攻撃されたりしたらちょっとむかっときちゃうわよぉ?」
それができませんでした。
こんな、こんなの―――私に干渉できるなんて、大能力者以上の精神操作能力者じゃないですか。
窒素装甲は物理攻撃にはほぼ無敵ですが、その枠を超えた攻撃には対抗できません。
相性の問題です。
最強のグーでもパーには勝てないんです。
殺――される?
「だぁかぁらぁ、そんなこと考えてないわぁ、私。
それともなにかしら、そんなに殺気立ってるかなぁ。ストレス溜まってないと思うんだけどぉ」
わざとらしく小首を傾げる女は敵意のない表情をしました。
ですが、だからってここで私の敵意が消えたのであればそれこそこの女の攻撃が完了し私の敗北が決定したということになります。
必死に敵意をかき集めました。
すると、はぁあ、とわざとらしい溜息をされました。
「もう、いいわよ。攻撃ができないのと私の正体がわからない、というところ以外は全解除してあげるわぁ。
後輩の悩みを少し軽減してあげたいだけなのに、嫌われたものねぇ。
私の相談力って経験値不足なのかしら」
ねー、と自分の大きなお腹に語りかける女。
その言葉の通り、攻撃こそ出来ませんが体の自由は取り戻しました。思考も特に問題はありません。
―――問題がない、と自分で認識するように調律されていたら自分自身ではもう分かりませんけれど。
ですが、私の心象が完全な信頼や依存に陥っていない、という点においてだけこの女の言葉を信じることにしました。
「―――それで、なんのようですか。こんなところで待ち構えていて」
「別に待ち構えてなんていないわよぉ。この子を診てもらいに来ただけ。
言ったでしょ? 後輩がこんなところにいて興味があったのよ。
平日の朝早くに婦人科くる患者さんって少ないもの。それが常盤台の後輩なんですもの、私の運命力がピンときたのよね」
「アナタ、馬鹿ですね。超馬鹿ですね」
「ひっどいなぁ。単純な頭の中身だけなら貴方より上よぉ?
まぁ、今は昔ほどそんなこと気にしなくなっちゃったけどぉ」
飄々とした態度には毒は感じられません。
ですが、それこそが相手の狙いかもしれません。
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