過去ログ - 知久「今日はほむほむの特売日だ」
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595:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/01/26(木) 03:01:06.55 ID:TiOnKfzTo
── 数日後・マミホーム ──

「ホムゥ…」…

ほむほむは今日も玄関に座って、飼い主の帰りを待っていた。
しかしこの部屋の主は、もうこの部屋には帰ってはこない。

……主は遠くに旅立った。円環の理に導かれて……

ほむほむも、それは理解していた。
両親や姉妹。そして仲間達の死を通じて学んでいた。
ほむほむは生と死や命の意味について、既にある程度は理解していた。

「ホムゥ…」ゴシュジン…

しかし、いくら頭で理解していても、
未成熟なほむほむの心は、まだその現実を受け入れる事が出来なかった。
この子はまだ若かった。ついこの間までは無邪気で幼い仔ほむだった……

「ホムッ…」カエッテコナイ…

だからほむほむは、今日もこの場所を離れる事が出来なかった……


…………………………
………………


…カチャカチャッ… ── ガチャッ ──

「ホムムッ !?」タタタタッ

……玄関のドアが開いた。ほむほむは急いでドアに駆け寄った。
ほむほむはまだ心のどこかで、主の帰宅を期待していたから……

しかし当然ながら、ドアを開けたのは、この部屋の主ではなかった。

「ホムゥ…」…

「こんにちは。やっぱりまた、ここで待ってたんだね」

「…ホム」ウン…

部屋に入って来たのは、青い髪の少女だった。
この部屋の主の、数少ない友人の一人だった……

「ご飯持ってきたよ。一緒に食べようね」

「ホムムッ」アリガトウ

お腹は空いていた。いくら辛くても、どんなに悲しくても腹は減る。
食べなければ餓えて死ぬ。ほむほむは素直に頷いた。



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