過去ログ - 知久「今日はほむほむの特売日だ」
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821:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2012/02/02(木) 19:39:58.98 ID:CNTzXrlU0
でもほむほむはすぐにまどまどから引き離されてしまいました。
ご主人がほむほむを掴んで持ち上げたのです。
「ホムゥ…」
ほむほむはとても怖くなりました。
ほむほむがお掃除を終わらせなかったせいで、こどもたちもまどまどもひどい目に遭いました。
全部ほむほむのせいです。
だからご主人はほむほむにはこどもたちやまどまど以上に恐ろしいことをするに違いありません。
きっとご主人は、とても怒って、とても怖い顔をしているに違いありません。
持ち上げられたほむほむは、この日初めて、ご主人の顔をはっきりと見ました。
ご主人は全然怖い顔なんてしていません。
「ホムゥ?」
それどころか、とても楽しそうな顔をしています。
ニコニコと楽しそうに笑っています。
ほむほむは混乱しました。
なんでご主人はこんなに楽しそうなんだろう?
ご主人が酷いことをしたのは、怒っているからじゃないの?
ご主人は、ほむほむのホウキとチリトリをもう一方の手に取りました。
そして、ほむほむの目の前で、グシャリと握り潰しました。
「ホムゥ!」
手を開くと、ホウキとチリトリはバラバラに壊れていました。
「ホムゥ…」
ほむほむはまたポロポロと泣きます。
ご主人がくれたものの中で、一番大切なホウキとチリトリを、そのご主人が自分で壊したのです。
ほむほむは理解しました。
自分はもう要らないのだと。
もうお掃除をしなくていいのだと。
ほむほむは悲しくて寂しくて、更に涙を流します。
ご主人はそんなほむほむを、心から嬉しそうに眺めます。
ご主人はしばらくそうしていた後、ほむほむの体を掴んでいた手を離して、代わりに髪の毛を掴んでブランとぶら下げました。
そしてそのまま、グルグルと振り回し始めました。
「ホォォォォギャァァァァァ!」
引っ張られた髪の毛が痛くて、気持ちが悪くて、ほむほむは叫びます。
ご主人は変わらず楽しそうにグルングルンと振り回し続けます。
縦に横に斜めに、色々な方向へ力一杯振り回します。
そしていきなり手を離しました。
ほむほむはヒューンと飛んでいって、お部屋の壁にベシャ!とぶつかりました。
そしてズルズルと床に落ちて、動かなくなりました。
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