16: ◆SSssRnAEXA[sage]
2012/01/06(金) 21:16:27.49 ID:041QJHWIO
「すいませーん」
……
…………
………………
返事がない、ただの屍のようだ
全く、保険の先生は何をやってんだ……
……そういえば女教師って保険の先生だっけ
やれやれ、じゃぁ帰って来ないか
……眠いしベッドに横になるか バチはあたらないだろ
ベッドについているカーテンをゆっくりと開く
「……あっ」
ベッドには小さな女の子が横になっていた
「あっ、ごめん!起こしちゃった?」
このベッドは使用中でしたか
「……ううん、起きてたから大丈夫」
小さな女の子は優しく笑い体を起こした
「お姉ちゃんはどうしたの?怪我したの?」
「友美とバトミントンしたくないから逃げ出して来ました!」……っとは言えないので
「ううん、ちょっと疲れちゃってね」
俺はそう言いながら向かいのベッドに腰を降ろした
……ふぅ
「そうなんだ……私はね、貧血で倒れちゃったんだ」
女の子は「あはは」と笑った
うむ、確かに顔色が少し悪いな
「二時間目に保健室に来たんだけど……先生が来ないから帰っていいのかわからなくて……」
あの糞教師め……今日一日保健室に来てないな
「あっ、すいません!気分が悪いのに長話しちゃって……」
「大丈夫だよ。気にしないで」
体調は絶好調だし、うん
「そう、ですか?ならよかったです」
女の子は嬉しそうに笑った
なんか、こんな和どかな会話ってのもいいもんだな
通りで女子の電話は長い
「……ん?誰か来てたのか?」
そんな声が聞こえ、ドアが開く音がした
「……松島、お前なんで保健室にいるんだ?」
「いや……ちょっと体調崩してて……」
本当は授業をサボりました
「んー、そうかー、治ったら帰れよー」
女教師は全く興味を見せずに机に着いた
「……ん?」
あれ、女の子の姿がない……帰ったのだろうか?
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