46: ◆SSssRnAEXA[sage]
2012/01/12(木) 18:37:55.65 ID:NZGBY9Fbo
「ふふっ……今日は美夏の大好きなハンバーグですよー」
母の手から美味しい香りが立ち上げる皿がテーブルに置かれる
別に俺はハンバーグが好きなわけではない
しかし母が作るハンバーグはハンバーグの域を超越していた
これは本当にハンバーグなのだろうか?そう思わせるような味付けだった
「……どう、嬉しい?」
「……うんっ」
俺は静かに、しかし強く頷いた
それは『私』としてではなく俺の気持ちだった
「……いただきますっ!」
「どうぞーっ!」
俺は今日最初の心からの笑顔でいただきますをした
「はむっ……!」
口に入れた途端、柔らかく、ジューシーな味が口一杯に広がる
それは肉を噛めば噛むほど広がってゆく……
それは、ハンバーグとは思えない美味……言葉であらわすなら、そうーーーーーー
The カオス……!
自分でも何を言っているのかがわからない……しかし高校二年(『私』としての知識として)が持ち合わせている辞書では、この美味を表す言葉はそれしかなかった
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