過去ログ - ちなつ「誰よりあなたを愛しています」
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24: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2012/01/28(土) 00:33:13.62 ID:eBj5An1E0
それが嬉しくもあって。
少しだけ、ほんの少しだけだ。違う気持ちがふと、心を掠めた。
それを心の隅に押しやって、私はあかりちゃんの傍から離れた。またおかしな衝動に囚われないうちに。

意識しちゃだめだと思うほどに意識してしまう。最近は特にそうだった。
以下略



25: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2012/01/28(土) 00:33:57.87 ID:eBj5An1E0

ちなつ「バイト増やしてみようかな」

そう漏らしたのは、その数日後の夜だった。
あかりちゃんが「えっ」と声を上げて、広げていたノートから顔を上げる。私はちらりとあかりちゃんに視線を向けただけで、すぐにそれをテレビ画面に戻すと
以下略



26: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2012/01/28(土) 00:34:29.37 ID:eBj5An1E0
あかり「それも、そうだよね……」

ちなつ「あかりちゃんはいいよ」

またもやあかりちゃんが「えっ」と驚いた声を上げる。
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27: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2012/01/28(土) 00:35:45.89 ID:eBj5An1E0





以下略



28: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2012/01/28(土) 00:36:33.25 ID:eBj5An1E0
今日の更新は以上です
久し振りの更新なのに、あまり更新できずにすみません

それではまた


29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/01/31(火) 07:34:14.46 ID:FPm2+ILTo
乙ですん
やっぱちなあか最高や!


30: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2012/02/16(木) 21:58:14.93 ID:aWEuxuHv0
昨日、いつものようにぼんやりあかりちゃんを待っていた夕方、突然電話があったのだ。
この間再会して以来、またちょくちょくと連絡をとり合うようになっていた。
私とあかりちゃんの関係を知っている数少ない人でもある。

私の覇気のない声に気付いたのか、京子先輩は珍しく(と言ったら失礼になるだろうけど、ほんとに珍しかったんだから仕方無い)真剣な声で
以下略



31: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2012/02/16(木) 21:59:13.11 ID:aWEuxuHv0
前に中学からの同級生である向日葵ちゃんにも言われたことがあるし、自分自身、随分変わったなと思う。
京子先輩に嗚咽混じりに話してしまったことも(今思うとすごく恥ずかしい、結衣先輩にも話されてるかもしれないし)私が京子先輩の前で
そんなふうになってしまうことも。たぶんそれは同時に、私たちの関係がすっかり変わってしまったことも意味しているのだろう。
向日葵ちゃんは、私があかりちゃんに似てきたと、そう言っていた。けれどもしそうだとして、それなら私はあかりちゃんの弱虫だけが似てしまったのかも
しれない。
以下略



32: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2012/02/16(木) 22:00:01.47 ID:aWEuxuHv0
京子先輩は、私のとりとめもない話にもしっかり耳を傾けてくれていた。
ちょっと早い倦怠期みたいなもんでしょ、と京子先輩は言った。
あかりちゃんが嫌なわけじゃ無い。むしろ逆だ。けれど、京子先輩の言う「倦怠期」というのに妙に納得がいった。

疲れているのだ、きっと。
以下略



33: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2012/02/16(木) 22:00:56.52 ID:aWEuxuHv0
京子先輩のその言葉に、私は自然にこくんと頷いていた。
図れない距離をきちんと見直すには時間が必要。ぐちゃぐちゃなままだと何もかも見えなくなって道を外しちゃうよ。
電話を切る直前、京子先輩はこう付け足した。

『ちなつちゃんだけじゃないからさ、大丈夫』
以下略



34: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2012/02/16(木) 22:01:40.57 ID:aWEuxuHv0

「吉川さん、ボーっとしないの!」

背後からの叱責に、私は「は、はいっ」と慌ててモップを握りなおした。
時刻はほぼ深夜で、お客さんの入りはほとんどない。昼の間からずっとレジの前で笑顔を固めていたから、顔がひきつってしかたない。
以下略



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