過去ログ - 六人目の魔法少女――空に放ったコルト弾――
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
2012/01/07(土) 23:14:32.22 ID:8qc3X8Rk0
「……巴マミかぁ、聞いたことはあるけどねぇ、腕利きの献身的な魔法少女だって」
「こちらこそそうよ。九十九天照って言ったら、銃使いの魔法少女なら知っておいて損のない存在ですもの」
「私の名前ってそんなに通ってるのか……まあいいや」
改装中のフロアの中を、二人は走り抜けていた。
天照は巫女服の赤い部分を灰色にした服装に穴あきグローブ、腰のホルスターに差したリボルバー拳銃とすこぶる奇妙な格好をしている。
「それより、今日のやっこさんは何?」
「使い魔ね……あまり強くはないけど、油断しないでね」
「なるほどねぇ……近くに別のヤツもいる気がするし」
そう言って、彼女はリボルバー拳銃――コルト・シングルアクションアーミー――を取り出した。
「冗談だよね? 私、悪い夢でも見てるんだよね? ねえ、まどか!」
下の方から怯えたさやかの声が聞こえる。
「やれやれ、こりゃ一刻を争うね」
「畳み掛けましょう、九十九さん!」
マミがそう言ってマスケットの引き金を引き、結界に風穴を開ける。
そこから突入した天照が、リボルバーを乱射した。銃声が響き渡り跳ね返る。
使い魔は構える間もなく撃ち抜かれ、その姿を消す。
「あ、あれ……?」
「これは……?」
まどかとさやかが安堵の混じった声を出す。
「危なかったわね。でももう大丈夫」
「いやー、なんでこんなところにいんの? 死んじゃうよ?」
二人が歩いてやってくる。
「あら、キュゥべえを助けてくれたのね。ありがとう。その子は私の大切な友達なの」
「私、呼ばれたんです。頭の中に直接この子の声が……っていうか、なんで天照ちゃん、そんな格好して……」
「話は後だよ。とりあえず、こいつらを片付けないと」
「それもそうね。ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら」
マミは現れた使い魔たちから飛んで離れ、天照は逆に突撃する。
巫女の鉄拳がそれらに命中し、使い魔たちを弾き飛ばす。
その一体一体に、マミは取り出した無数のマスケットから掃射を浴びせた。
一瞬にして炎が上がり、結界が消滅する。
「も、戻った!」
さやかの喜ぶ声。
それに文句があるように、四人の上方から靴音が聞こえる。ほむらの物だ。
「魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐに追いかけなさい。今回はあなたに譲ってあげる」
「私が用があるのは……」
「面倒くさいなぁ。うだうだ言ってると、ドタマぶち抜くよ?
逃げるか逃げないか、ちゃっちゃと決めなよ」
「いい? 私は見逃してあげるって言ってるの。お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」
さすがに二人を相手にするのは分が悪いと悟ったのか、ほむらはその場から立ち去った。
誰も待ってないかもしれませんが、今日はこれでおしまいにします。
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