過去ログ - 六人目の魔法少女――空に放ったコルト弾――
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2012/01/07(土) 21:55:03.50 ID:8qc3X8Rk0
天照は、のちに鹿目まどかと名乗った少女の隣に座ることになった。

休み時間は、自己紹介の内容があまり取っ付きやすい雰囲気ではなかった彼女よりも、比較的人畜無害そうなほむらに話しかけるクラスメイトが大半だった。

その代わり、隣にいるまどかやその友人たちと彼女は話していた。

「天照ちゃんってすごい面白い名前だよね。つくもてんしょう、ってこう書くんだよね?」

まどかが手元のノートに天照の名前を書いてみせる。

「そうそう、親が日本神話が好きでさぁ、天照大神って知ってる? そこから名前取っちゃったんだよ。
この名前で得するところは、名前の話題で話が弾みやすいトコだね」
天照が自虐的とも取れる薄笑いを浮かべる。

「親御さんはどんな仕事をしていらっしゃるんですか?」
仁美が物腰柔らかに聞いた。

「お母さんは主婦で、お父さんが鉄鋼業やってる。
何回か製品の試作品を見せてくれたこともあるんだよ」
「へー、鉄鋼業か、かっこいいじゃん!」
さやかが返し、その後こう続けた。
「てかさー、あのほむらって子、知り合い? 何かさっき思いっきりガン飛ばされてなかった?」
「いや、えっと……」
まどかがとまどった様子で呟く。

その時、クラスメイトの集団の中心にいたほむらが言った。

「ごめんなさい。何だか緊張しすぎたみたいで、ちょっと、気分が。保健室に行かせて貰えるかしら」

「え? あ、じゃあたしが案内してあげる」
「あたしも行く行く」

周りの女子から口々に声が上がる。
しかし、そんなものハナから目に入っていない様な口調で彼女は言った。

「いえ、おかまいなく。係の人にお願いしますから」

そして、まどかの元にゆっくりと歩いてくる。

「えぇっ!?」
「鹿目まどかさん。貴女がこのクラスの保健係よね」

まどかの丁度前に来たほむらは、さらに続けた。
「え?えっと…あの…」
「連れてって貰える?保健室」
まどかはさらに困惑したが、とりあえず、といった格好でほむらを連れて教室を出ていった。

仁美もさやかも胡散臭そうな表情を浮かべていたが、天照はどちらかというと――そう、探りに近い、腰を据えて物事を考えている、そういう表情を浮かべていた。

レス分けるってこうですか?わかりません



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