9: ◆G/oQfYP4bzP0[saga]
2012/01/09(月) 19:02:43.19 ID:Ok5E0xZio
「とりあえず」
男の両手から火の玉が発生する。
それはどんどん大きくなり、最終的には直径一mくらいにまで肥大した。
「ギリギリ死なない程度の火力で顏焼くね?」
それを佐天に向かって投げつける。
――あ、死んだ。
ギリギリ死なない程度の火力なんて嘘だ。
確実に今殺す気でいる。
佐天は自らの命の終わりを感じ、涙をこぼす。
そして、その涙すら一瞬で蒸発させてしまう炎塊が今、佐天に迫っている。
佐天は思う。
死にたくないと。
それは当然の思考であり、人間の生存本能だ。
そして、本当に死にそうな時、それを避けるために人間は火事場の馬鹿力を発揮する。
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