過去ログ - ほむら「ペルソナ……！！」【FES】
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/01/10(火) 00:32:23.66 ID:0eD5TZXE0
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04/11(月) 昼間 曇り――――見滝原 病院 とある病室
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「恭介、なんだか嬉しくなさそう」

「やっと、退院出来るのに」

「"出来る"んじゃない。"しなかった"だけさ」

「"足の具合が良くなれば、すぐに出て行ってくれ"、と」

「そう、言われたよ」

「治らない怪我を持つ患者を置いてたって仕方ない。ウチじゃ診きれないと」

「そりゃあそうだよね。この部屋を必要としている患者はごまんと居るんだ」

「医者にすがるのは、もうやめにするよ」

「…諦めるの？」

「これ以上やったって、もう無駄だろう」

「じゃ、じゃあ、これ…」

「"ドビュッシー、亜麻色の髪の乙女"…」

「…いい曲だよね。でも、もうやめてくれ」

「えっ……？」

「もう、音楽は聴きたくない」

「ど、どうしてっ」

「僕はもう、"ヴァイオリニストの"上条恭介じゃないからね」

「僕からヴァイオリンがなくなれば、ただの中学生じゃないか」

「…ただの一度も、周りの大人達は"僕"を見てくれなかった」

「僕の指と、ヴァイオリンにしか興味がなかったんだよ」

「………」

「じゃあさ」

「代わりと言っちゃ難だけど…」

「あたしじゃ、ダメかな？」

「……？」

「だから…///」

「…なんだ」

「からかわないでくれ。ヴァイオリンだって遊びでやってきた訳じゃないんだ」

「人との付き合いでそうやすやすと忘れられるほど、軽くはないんだよ」

「が、学校で軽く話すだけでもいいからさ！」

「……一人にさせてくれ」

「ごっ、ごめん！あ、えと……じゃね！」

「………」

「……さやか」

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