過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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228:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)[sage saga]
2012/02/06(月) 12:42:55.02 ID:Lw92CciAO



後続の杖を持つ者を含む、残りの3人がようやく追いつき、その光景を見て戦慄を覚える。

狩りたてる猟犬がいなければ神威を振るおうとも、当てるのも難しい。仲間の数も瞬く間に半数以下となった。

杖を持つ者の護衛についていた長い棒状の物を持つ者が振り向き杖を持つ者に確認を取る。
杖を持つ者は頷きを返す。

長い棒状の物を持つ者はその手に持つ物から布を取り払う。出てきた物は異様な槍。

十字教の神の子がいた同時代に現れた彼等の英雄が愛用した神槍のレプリカ。
形状としては銛に近い。蛇腹状の穂先に、柄は槍であれば普通は木で造られる筈が海獣の骨で出来ている。
海獣など現代では見つけることも難しいため、非常に貴重な霊装であった。
しかし、彼等としてはこれを使うことは憚れることだった。

何故なら彼等の同胞が十字教に鞍替えしていった時、その英雄を十字教の神の子と同一視することに依って正当化していたからである。
原理主義者としての彼等にしてみれば、自分達の英雄を十字教に売り渡したようなもので許せない行為だった。

そのためこの神槍にも十字教の影響が及んでいる。十字教を敵視する彼等としては出来ることなら使いたくなかった。

その代わり、この神槍の使用者にはある特典が与えられる。
英雄が愛用した神槍、英雄は神の子と同一という偶像の重ね合わせにより神槍の使用者には神の子の振るう力の一部を使うことが出来る。
それは聖人が聖痕を開いて力を振るうのと同様。
神槍の使用者は聖人としての資質が得られる。
この場では意味がないが対聖人用としては槍として神の子を殺したロンギヌスの槍との近似性も利用出来る。

彼等としては非常用の切り札である。






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