過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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434:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)[sage saga]
2012/04/04(水) 23:56:12.83 ID:pBdJiwPAO



その少女は学園都市に来て間もなく、いきなり研究所に預けられたことでオドオドしていた。

10代にもいかず能力が発現している者は意外と少ない。ようするにあの研究所で少女に歳の近い者は彼しかいなかった。

それでか不安の表情を浮かべている少女は研究以外の時間は彼の側にいたがった。

それを見た研究者から普段は面倒をみてやってくれと言われた。なんで俺が、と彼は思ったが慕ってくる自分より年少の少女を邪険にも出来ず、世話をするようになった。

彼は否定するだろうが、少女からお兄ちゃんと呼ばれるとしかめっ面をしていた彼の顔は綻んでいた。

実験は最初、通常のカリキュラムの短期養成型と言って良かった。投薬類は独自のものがあったかもしれないが他の地獄から見たら穏やかなもんだ、と思っていた。

それが次第に様相が変わってくる。恐怖心や不安感を与えてくる。強迫観念を植え付けようとする。研究者は極限状態を作ろうとしていた。
それは足の踏み場も無い断崖絶壁で空を飛べなければ死ねぞ、と言われて背中を押されているようなものだった。




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