過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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917: ◆evJdM4Cpzc[saga]
2012/10/09(火) 20:03:35.93 ID:SR2UAJ1AO


美琴を引き寄せられるモノとなるとまだ残骸とはいえ形を残す構造物のみ。

周囲に目を配ればそれほど多くは残っていない。予測をたてれば追随することも可能。

美琴が逃げ、一方通行が追い縋る。

一方通行「ギャッハハハハハハハッ!」

狂気に彩られた哄笑が響く。

超能力者同士の鬼ごっこ。一方通行は同様なことを妹達〈シスターズ〉と何度も繰り返してきた。鬼が一方的に狩るだけのゲーム。相手が超能力者に変わっても変わることのない一方通行の絶対優位。

美琴が電撃を放っているが目眩ましにもなっていない。

無駄なことを、一方通行にはそうとしか見えない。

かえって正解に美琴へ反射され、打ち消す為の余計な一手間が必要になっている。

一方通行の予測も正確さを増し、方向転換にかかるタイムラグが減り差は縮まる一方。

おそらく次の一手で詰む。

回避するにも右手方向にしか磁力線で引き寄せて貰えるモノがない。死の鬼ごっこもこれで終わり、一方通行はそう読んでいた。

その前に美琴が電撃を放とうとする。

一連の攻防の中、見せてきた行動。改めて対応する必要もないはずだった。

チリッとした感覚が一方通行の首筋にはしる。

痛みの記憶が一方通行の脳に蘇る。

トドメを刺そうとした瞬間に奮われた右手。




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