過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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◆evJdM4Cpzc
[saga]
2012/10/15(月) 14:56:16.32 ID:4410W4WAO
滝壺は垣根と対峙していた。学園都市 第二位の超能力者と単独で。
フレンダから渡され浜面が放り投げた学園都市暗部特製のスタングレネードは閃光、音響そして爆煙で相手の行動力を奪う物。
爆煙は煙幕であり、通常のケムリとは違う。閃光で目に支障をきたすことができなくても、視界を奪うため長く滞留するように工夫されている代物だった。
浜面とフレンダを抱えた絹旗が現場事務所に入り、滝壺も入ろうとするその前に垣根がいる背後を確認した。
そこでは煙幕が押しのけられていた。
表現がおかしい。普通なら吹き散らすなどと言うべきだ。それが白い翼が煙りの粒子を捉え、散らさず集め背後へ押しのけ空間を開いていく。
そして開かれた空間には垣根の精々無駄な抵抗をしてみろ、という残忍な笑みが見える。
わざわざ袋小路に入るような現場事務所を浜面が隠れ場所に選ぶ理由、浜面には何か考えがある。そう思った滝壺は時間を稼ぐため、浜面を守るため単独での対峙を選択した。
シャープペンの替え芯のようなケースから『体晶』を口にする。
ズンッ!と体に負荷がかかる。
脳の中で視界では得られない映像が映し出される。能力者が纏うAIM拡散力場がクリアに見える。
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