過去ログ - 「そっか、幸せだったのか。インデックス」
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980: ◆evJdM4Cpzc[saga]
2012/10/18(木) 16:18:35.83 ID:SlO88tMAO


無理やり制御しようとした時、それは起こった。

『未元物質<ダークマター>』が溢れる。

別の世界から垣根を窓口にこの世界へ溢れる、そんな感覚。

開きっぱなしの壊れた蛇口のように止められない。

制御の効かない恐ろしさに叫ぶ。

そして、爆ぜる。

引き金を引いたのは垣根。繋ぎ止めようとした。

『未元物質<ダークマター>』を捉え引き戻そうとした。

その瞬間、『未元物質<ダークマター>』が空間を蹂躙した。

静寂が戻ったときには『未元物質<ダークマター>』はかき消えていた。

倒れたまま、

垣根「今のは……何だったんだ?」

不思議な感覚に疑問を呟く。

暴走したのは分かる。

分からないのは『未元物質<ダークマター>』。自分の能力については当然、理解しているつもり、この世にない物質を生み出す能力。

それが暴走した末に感じたのはこの世ではない、別の世界から垣根帝督という窓口を通して持って来ているのではないか?
そんな疑問が浮かぶ。

体を動かそうとするとヒドく痛む。粉状になった『未元物質<ダークマター>』がクッションになってくれたとは言え、戦車の装甲さえ抜く銃弾。身体へのダメージは残る。

痛みに耐え起き上がると変わり果てた工事現場が見える。

現場事務所はぺしゃんこに潰れ、残っていた鉄骨の骨組みはそれこそ前衛芸術のオブジェのようになっている。

面白いことに敷地を囲う防護壁は無傷のまま、どこにでもある工事現場用の防護壁のクセに崩れ破れさることなく、敷地を囲っている。

その防護壁の側に無能力者が倒れていた。




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