過去ログ - キャス狐「冬木の聖杯ですってよ、御主人様!」
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◆cABJvGmFjs
[saga]
2012/02/25(土) 03:28:35.23 ID:aQi178kto
ガウェイン「王よ!」
セイバー「!」ビクッ
ガウェイン「私は――この世界とは別の世界で、王とは違う方の剣となっていました」
「その方は完璧であったが故に不完全な王であった。しかし彼は敗北を知り己の弱さを知り、成長し真の王たる器を身に付けた」
「アナタとてそうなのです!最初から完璧な王など居ない。故に成長できる、故に人を惹きつける」
「アナタを盲目的に崇拝していたが為に王の苦悩に気づくことができなかった私が別の世界で、漸くそのことに気が付けたのです」
「今となってはもう遅いかもしれません。ですが、思い出してください!王を慕った臣下がいたことを!」
「王を崇めた民がいた事を!アナタを愛した人が――いた事を」
セイバー「ガウェイン――」
ガウェイン「確かにブリテンは滅んでしまいました。しかし、それは王の不徳の致すところではありません!」
「アナタは国を救おうと悩んでおられた!臣下を導こうと苦しんでおられた!その姿は他のどんな王よりも何兆倍も何京倍も美しかった!」
「故にアナタは――正真正銘真の王でした――」
ランスロット「Ga――iiiiiiinッ!!」シュタッガガガガガガガガ
ガウェイン「くっ!先程よりも攻撃が――」ガガガガガガ
ランスロット「ー■■■■ー!!!!!!」ガキン
ガウェイン「しまっ――かはっ――」ドスッ
ランスロット「Ga――iiiiiiinッ!!」ヒュン
セイバー「はぁぁぁぁぁ!!!!」ガキン
ランスロット「!?」
ガウェイン「王――」ガクッ
セイバー「私は何と愚かな王なのでしょう。未来に来てまで臣下達に叱咤激励されるとは――」
「ガウェイン、ありがとうございます、私も漸くわかりました」
「過去を変えるなど、それは私を慕ってくれた者達に対する冒涜だと言うことが」
ガウェイン「」グスッ
セイバー「さぁ、行きましょう、ガウェイン。この馬鹿げた茶番を終わらせるのです」チャキッ
ガウェイン「っ!はい!!」チャキッ
ランスロット「A――urrrrrrッ!!」
セイバー「ランスロット――申し訳ありません。今、その呪縛からアナタを開放します!!」シュタッ
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