過去ログ - 番外個体「やっほうくたばりかけの第一位」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)
2012/01/10(火) 22:19:11.54 ID:sXZvAYXN0

こういう状況で現れるには最も合わないランキングベスト3には入る、番外個体だった。
一方通行が口をぽかんと開けていると、彼女はニヤニヤと意地悪い笑みを浮かべるのをやめ、本当にくだらなそうに息を吐いた。

「本当はミサカだって来る気はなかったんだよ。誰が貴方みたいな人の看病したいものか。でも黄泉川は学校があるし、芳川も妹達がらみでカエル医者に呼ばれていないし。愛くるしい最終信号もどうしても外せない調整があってね」

だから暇人のミサカが選ばれたってワケ、と番外個体は嫌そうに吐き捨てた。
一方通行は回らない頭でそれを聞いていた。――要約すると、芳川や黄泉川の代わりに番外個体が来たということらしい。

「ハッ……オマエが……看病……出来ンの……かよ……」

白い肌を真っ赤に火照らし、息も絶え絶えになりながらも自分を嘲る一方通行に、彼女は満足そうな笑みを浮かべた。
まるで、これこそが相応しい会話であるかというように。
憎悪の塊、もしくは象徴である彼女は、その使命を全うするかのように限界まで口角をあげ、仕返しと言わんばかりに目の前の病人を罵る。

「とうとう頭までいかれちゃった? ミサカが看病なんてすると思う? ミサカはただ頼まれたから薬を持ってきただけ。それ以上のオプションを望むなら無様に腰振っておねだりでもしてみたら? ギャハッ、傑作すぎるよそれ!! まあとにかく貴方は一人寂しくベッドの上で苦しんでな――」

しかし、彼女お得意の罵声は遮られた。
何故なら――。
何故なら、力尽きた一方通行が崩れ落ちるように意識を失って彼女の方へ倒れかかってきたからだ。





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