過去ログ - 打ち止め「失恋でもしたの?」一方通行「……かもな」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)[saga]
2012/01/11(水) 00:51:40.30 ID:tJHzpHVo0


「へ、へぇ〜どんな人なのかなってミサカはミサカは得体の知れないクリーチャーの正体を探る藤岡弘探検隊のような心持で聞いてみる」

「オマエの中の俺は一体どンなイメージなンだよ」

軽く人差し指でおでこを突かれる。
以前ならチョップの二、三発は打たれてもおかしくないのに、今のアナタはちょんとつつくだけ。
少し優しいスキンシップには苦笑いのオプションまで付いていて、胸がチクンと痛む。
ヨミカワのお家を出てからだよね、アナタがそんな顔をするようになったのは。

「だって恋するアナタの姿が想像出来なくて、鈍感で朴念仁で無神経なアナタをその気にさせちゃうなんてどんな人だろうなってミサカはミサカは憎い泥棒猫の事が気になるって言外に述べてみる」

「全然言外じゃねェだろ……つーか泥棒猫ってオマエ……ガキがちゃンと意味わかって言ってンのか?」

「それくらいわかるもん。ミサカもう子供じゃないもん」

「四歳児がぬかしやがる」

けらけらと意地悪く口の端を吊り上げるけれど、ミサカを見つめる目は優しい。
アナタはこの四年間でそんな目を出来るようになったんだね。


「ちょっと〜第一位、このミサカまでそんなおこちゃま個体とひとくくりにしないでくれる?」

「うるせェよ、一番ガキはオマエだろ」

「もったいぶってないでさ、さっさっと吐いちゃえよ。それとも情けなさ過ぎる失恋エピソードで言うのも恥らっちゃうのかにゃーん?」

「もう!そんな言い方しちゃったらこの人意地でも言ってくれなくなるよってミサカはミサカは交渉下手な末妹を詰ってみる」

「チッ…別にもったいぶってるつもりはねェよ」

あの人は壁にもたれかかると、缶コーヒーを傾けた。
最後の一口を飲み終えて、深い息を吐く。




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