過去ログ - 打ち止め「失恋でもしたの?」一方通行「……かもな」
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48:黒夜と一方通行[saga]
2012/01/11(水) 23:34:22.07 ID:9WiOtTdb0


思えば表札で気付けば良かったのかもしれない。
けどよ、普通考えないだろ?
極悪で、情け容赦なく、冷酷無比で定評があるあの学園都市第一位がだぞ?
馬鹿丁寧な字で『鈴科』って書くと思うか?
第一位のイメージって言ったら蝶番が外れてて、ドアが半分開いたまんまの荒れ果てた廃墟に住んでてさ、
いつでも襲撃大歓迎って感じに部屋の奥のソファでふんぞり返ってるっていうイメージじゃん。


「客に対する口の利き方じゃねェなァ黒夜ちゃンよ。ええっと…『快適、最適、素敵なサービスがモットー!!浜面便』ねェ…クレーム一件発生につき担当者の給与から…」

「あああ!!悪かったよ!!チクショー、すみませんねぇお客さん」

「お客さン?」

「…も、申し訳ございませンお客様ァァ……」

「最初ッからそう言やいいンだよ三下が」

「ぐ…」


コイツマジで殺してェ!!!


「ふ〜ン…それにしても……」

「な、何だよ」


さっさと荷物を渡して帰りたいのに、第一位は荷物を受け取ってから暫く無言で私の姿を眺める。
コイツ、無駄にデカくなりやがって思い切り見下ろされてるのはいい気分じゃない。
何か言いたい事があるならさっさと言いやがれ。その瞬間に窒素爆槍食らわせてやる。
と思ったが、随分丸くなったとは言え、極悪冷血漢第一位のことだ。
どこぞのヒーローのように私の窒素爆槍をいとも簡単に打ち消して「お転婆」の一言で片付けるような冗談のわかる態度を必ずしも取ってくれるとは思えない。
寧ろ反射されて手足圧し折られて梱包されて会社に送り返された挙句にクレーム付けられて給料天引きされたところを爆笑してくる未来予想図が立ち上がった。


「話には聞いてたが、マジで働いてンのな。浜面の会社か」

「そうだよ。肝心の社長夫婦が外の支店立ち上げに行っちまったからクソ忙しいんだよ暇などっかの第一位と違ってな」

「そいつは景気のいい話だ。けど、その格好結構似合ってンぜ」

「はぁ?何いきなり似合わないこと言ってんだよ。頭沸いてんのか」

「褒め言葉は素直に受け取れよ。腐った魚みてェな目でケンカ売って来た頃より面構えもマシになってンじゃねェか」

「お前は無駄にデカくなってアスパラみたいになったな」




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