過去ログ - 式「誰だ、オマエ」  太子「聖徳太子です」
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107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[saga]
2012/02/18(土) 22:15:59.85 ID:qPOwmDVT0
志貴「痛てて、何でこんな使い手がこんな所にいるんだ」

拳を交えること数十回。こちらの攻撃は一度も当たることはなく、パンダを退かせることはできなかった。
着ぐるみを着ている分相手の方が動きは遅くなるはずだが、相手の動きは自分の動きを上回っている。
まるでこちらの動きを初めから知っているかのような感じだった。

志貴「このっ、何で邪魔をのわぁ!?」

もう一度組み伏せようとした途端、突如頭に衝撃が走る。コーンと、ものすごくいい音が聞こえた。
その後に聞こえてくる地面を転がる空き缶の音。なんでこんなところに空き缶が?

式「おい、いつまでやってんだ。もう昼だぞ」

振り向くと不機嫌な顔つきで何かを投げ終えた格好をしている両儀さん。どうやら空き缶を投げたのは彼女のようだ。
後ろからとはいえ、飛んでくる空き缶にすら気付けないくらいに集中していたらしい。
時計を見てみると時刻は12時半を過ぎている。今お邪魔しにいくのはまずいか。

志貴「ああ、もうそんな時間なのか。癪だけど有間の家を訪ねるのは諦めよう」

式「ったく、オマエもいつまで遊んでるんだ。もう行くぞ」

太子「私は泣いていない、これはただの心の汁です・・・。あと負けてはいない、ただ心が折れただけ・・・」

倒れている太子さんを回収して元来た道を引き返す。
短い腕を組み道路の中央で仁王立ちしているパンダとその隣で構える都子ちゃん。
結局、謎のパンダに邪魔されて有間宅に行くことはできなかった。

都子「見たか!あたしのコンフー!」

後ろからは都子ちゃんの雄叫びが聞こえてくる。まあ都子ちゃんの元気な姿を見れただけでよしとしておこう。
しかしあのパンダ、何者なんだ。どこかで見た気がするがどうも思い出せない。
それに体術には自信があったが、まさかそれが通用しない相手がいたとは。
最後まで声も出さなかったから誰だかわからないけど、できれば二度と会わないよう願いたい。


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