過去ログ - 式「誰だ、オマエ」 太子「聖徳太子です」
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(大分県)
[saga]
2012/02/22(水) 19:39:32.00 ID:wprIEmnQ0
「ちかちゃん、おのお客さんたち怖いよ・・・」
「あそこは後回しにしよう。死ぬのはごめんだ」
席の周りには異様な空気がたちこめており、誰も近づこうとしない。
アルクェイドと先輩は言うまでも無く美人である。居るだけで当然人々の視線を集めてしまう。
その美人に囲まれているはずなのに、テーブルの周りには触れるだけで腐ってしまいそうなどす黒い空気が漂っている。
この現象は以前、先輩が説明してくれた”術者の心象を具現化する”という固有結界という名の術式の類だろうか。
シエル「どうしたんです遠野君。私は昼食をとりにたまたまこの店に入っただけです。
どうぞ気にしないでください」
アルク「そうそう。たまたま混んでてたまたま相席になっただけじゃない。これは仕方ないわよね」
式「たまたまじゃなくついてきただけだろうが。空いてる席は他にもあるだろ」
二人は両儀さんの言葉が聞こえないらしい。笑顔でこちらを見続けている。怖くてその笑顔を直視できない。
確かに店は忙しそうだが座れるの空席はいくつかある。というよりできている。
この空気にあてられた周りの客が帰っていっている。ウエイターも近寄ってこないからテーブルには水すら無い。
必死にカウンター内を見るが、店員の二人は目が合わないように顔を背けている。
志貴「まあまあ式さん。いいじゃないか、食事は皆で食べた方がおいしいし。皆もそう思うだろ?」
みんな一緒に仲良くしよう、という思いやりのこもった言葉のはずだが、誰も反応が無い。
それどころか空気はますます黒いモノになりつつある。このままこの空気が重くなることは精神衛生上よろしくない。
志貴「あ、あのさ。みんなお腹すいただろ。はやく選ばないとランチの時間が・・・」
多少強引でも話題を変えるしかない。周りには目に見える程の空気の壁ができつつある。
幸い術式というか重い空気は立ちこめたばかり。今ならまだ何とかなるはずだ。
二人ともまだ俺の言葉が聞こえるらしく、メニューのほうに意識を向けてくれた。
アルク「それもそっか。どれにしようかなー」
シエル「私はこれにします。あなた方は?」
太子「私は今朝屋敷で食べた食事のほうがいいかな。あれほどおいしい物は食べたことがない」
――術式再起動。中途詠唱破棄、最終工程省略。術式の完全開放を宣言。命令 目標の解析及び殲滅――
二人の座っている方から聞こえてくる謎の声。とたんに噴出す瘴気。
辺りは闇に包まれる。どうやら途中の工程や最終段階をすっ飛ばして術式は起動したらしい。
急速に辺りに満たされるどす黒く甘ったるい空気。今やこのテーブルは完全に外界と断絶された。
この状況でそんなことを言うなんて太子さん、アンタ一体どんな神経してるんだ!
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