過去ログ - 式「誰だ、オマエ」  太子「聖徳太子です」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[sage saga]
2012/01/12(木) 20:36:40.87 ID:rRxX2M8l0
式「コクトー、オマエ未来に希望とか無いのか。楽しい明日とか欲しくないのか?」

幹也「うん?今のところは無いかな。式と一緒に居られる。それだけで十分だよ」

欲しかったのはその手。識の守りたかった夢。式が欲しかった幻想。
私といることでそれが無くなることに、私は耐えられない。

式「そうか、じゃあ今死んでもいいんだな」

引き倒して喉にナイフを突きつける。面食らった様子もなく、幹也は抵抗せずただ私を見上げている。
両儀式と居れば必ず死ぬ。遅かれ早かれそうなってしまう。

式「今が満ち足りてるなら思い残すことは無いよな」


幹也は何も言わない。ただこちらを見てるだけ。
時間が止まったように動かない。3年前のあの夜を思い出す。冷たい雨にうたれ、追いかけあったあの日。
ああ、確かにあの夜と同じだ。心は凍え、震えている。壊したいシキと、壊したくないシキ。
今の私と重なって見えてひどく滑稽。あの時と同じなら、結果も同じ。ごめん、識。あなたの守りたかった夢もここまで。
どっちも選べないなら、私が消えるしか―――


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