過去ログ - 式「誰だ、オマエ」  太子「聖徳太子です」
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177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[saga]
2012/03/26(月) 23:34:39.88 ID:1mjbMqar0
アルクェイドのあーん事件の少し後に翡翠が戻ってきた。
翡翠は俺の顔を見るなり何かあったのか、どこか体調が悪いのかなど聞いてきた。そんなに変な顔してたのかな、俺?
どんな顔をしていたのか一人で思案している間に残っていた作業は全て終わったらしく、二人とも後片付けをはじめている。
しかし厨房に来て本当に何もしなかったな。二人とも手伝わなくていいと言っていたが、もしかしなくても邪魔だったんだろうか。

翡翠「これで最後ですね。私はこれを運んでまいりますので、お二人とも早めに食堂にいらしてください」

志貴「待った、それを食堂に運べばいいんだろ。それくらい俺がやるよ」

翡翠「いえ、結構です。これは私の仕事ですので」

にべも無く断られる。即答だった辺りやっぱり邪魔だったのだろうか。
邪魔になっているのは自覚していたとはいえ、やはり面と向かって伝えられるとすこしこたえる。
これ以上ここに居てもやることも無いか。素直に食堂に行くとしよう。

翡翠「志貴さま」

呼び止められて振り返る。

翡翠「先ほどの返事は志貴さまの事をやっかんでいたわけではありません。どうか誤解なさらないでください。
   志貴さまのお気持ちは嬉しいのですが、志貴さまは料理をどこに置けばよいのかあまりご存じではないと思います。
   それに給仕は私の仕事です。いつも私がやらせていただいておりますので、これは私に任せてください」

そう言って頭を下げて厨房から姿を消す翡翠。むう。こちらの考えていることを読んでくるとは。
さすがは翡翠といったところか。伊達に毎日ぐうたらな俺の世話をしていたわけではないようだ。
しかし仕えている人の思考が分るなんて高性能メイドすぎないか?

志貴「本人がああ言ってるんだし、食事の準備は翡翠に任せるとするか。それじゃ行こうかアルクェイド」

アルク「ううん。私もすぐに行くから志貴は先に行ってて。ちょっとやることがあるから」

志貴「やることって、片付けはもう済んでるだろ。やることって他に何があるんだよ」

アルク「私女性のプライベートってあんまり詮索するものじゃないと思うんだけど。
    それにやることといってもちょっとした野暮用。気にしないで」

女性のプライベートを詮索するな。それを言われると男である俺は何も言い返せない。

アルク「早く食べてくれないと料理冷めちゃうでしょ。ほら行った行った」

背中をぐいぐい押されて厨房の外に追いやられる。アルクェイドの奴、本当に一緒に行かないつもりなのか。
ここに居ても仕方がないため一人で食堂に向かう。
食堂へ向かう途中、後ろから、少し時間かかるかもしれないから先に食べてていいよー、という声が聞こえてきた。
アイツはここで一体何をしているのか。その真相は本人のみが知る、か。
でもここ俺の家だよな?人の家の中での野暮用なんて、一体どんな野暮用なんだ。


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