過去ログ - 勇者「この物語は、誰も幸せになれない」
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◆u92m9qV/WA
[sagasage]
2012/01/11(水) 19:02:32.93 ID:nZgMDRU60
・・・暫く歩いた。
夜もいよいよ深い闇に入った所で、ロザリーの影が立ち止まった。
周りにはまだ何も無い。
ロザリー「あの、ここまで来れば後は1人で大丈夫です」
ピサロ「まだ何も見えないようだが?」
まだ寒いのか、華奢な肩がまだ震えている。
先程川に落ちた影響なのかも知れない。
ピサロは荷物の中から何かを探り出す。
ピサロ「毒消しの薬だが、大体の風邪も治せるだろう」
ロザリー「え? ぁ…」
手渡された瓶を見て、それからロザリーは声を小さくしながら言った。
ロザリー「……ありがとうございます、ピサロ様」
ピサロ「またいつか縁があったら会おう、ロザリー」
少女の言葉にピサロは応え、森の闇へ消えていった。
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