過去ログ - 勇者「この物語は、誰も幸せになれない」
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◆u92m9qV/WA
[sagasage]
2012/01/11(水) 19:26:48.57 ID:nZgMDRU60
―――――― 「お帰りなさいませ、デスピサロ様」
雨雲だろうか、どんよりとした雲に空が覆われ、月が陰っている中、その出迎えた者は光っていた。
レミーラという呪文でも使っているのだろうか。
ピサロ「……エビルプリーストか、よく出迎えたな」
エビル「魔王様の側近にして四天王ともなれば、当然かと」
ニコリ、とエビルプリーストは笑う。
その見た目は美しい人間の女にも見えるが、それは魔法によって作り出している仮の姿だ。
魔族の中でも珍しい『人型』の魔王であるデスピサロに合わせているらしい。
ピサロの荷物を配下のミニデーモン達に持たせながら、エビルプリーストは尋ねる。
どうやらピサロの話を楽しみにしていたようだ。
エビル「今宵の散歩は楽しかったですか?」
ピサロ「………そうだな、エルフの女に会った」
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