過去ログ - 勇者「この物語は、誰も幸せになれない」
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26: ◆u92m9qV/WA[sagesaga]
2012/01/13(金) 17:39:19.60 ID:uHNzmvx+0


――――― 余り見る機会が無い程のデスピサロの怒気に、魔王城が騒然としていた。


アークデーモン「何があったと言うのだ、あのデスピサロ様がお怒りになるとは……」

さまよう鎧「人間達がエルフ達を狩ってる件らしい、やはり魔王の血筋……人間への憎しみは強いな」


魔物達が口々にデスピサロの事を話す中、一ヶ所だけ周りの魔物とは違う雰囲気を出すテーブルがある。

元々は王宮の廊下に使われていたのではないか、とさえ思う程に巨大な大きさのテーブルだ。

純白のテーブルには、一際強烈な魔力の重圧を与えて来る魔物が三体いた。

デスピサロ率いる『四天王』と呼ばれる魔物達だった。


「……この数日、何かエビルプリーストの様子がおかしいとは思ったがな」

「それは、多分デスピサロ様に報告するか迷っていたんだろう…察してくれヘルバトラー」

「しかしエビルプリーストもエビルプリーストだ、たかがエルフ1人に気に病む事は無いだろうに」



ヘルバトラー「……フン、ところでデスピサロ様はどこに?」

「エビルプリーストとロザリーヒルに向かったらしい」



暗黒界の高位悪魔であるヘルバトラーでさえ呆れた。

どこまでも魔王の癖に、どこまでも人間臭い。





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