過去ログ - 勇者「この物語は、誰も幸せになれない」
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3: ◆u92m9qV/WA[sagasage]
2012/01/11(水) 16:29:53.31 ID:nZgMDRU60


段々近づいているのだろうか。

音色ははっきりとした澄んだ物となって少女の耳を柔らかく包んでいる。

その感覚がどうしようもなく、少女は心地よかった。

細い手足を懸命に使って緑のベールをかき分け、もっと近づこうとする。


もっと近くで聴きたいのだ。


――― ズッ

そう思い、更に進もうとした所で少女の足はガクンと落ちた。


森をある程度抜けた先には細い川があった。

しかし丁度少女が出た位置は、地上の川から数mは高い崖だったらしい。

少女の全身は先に落ちた右足に釣られ、一気に崖から落下する。




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