過去ログ - アリューゼ「おい、てめぇが俺のマスターか?」士郎「え…………」
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124: ◆dxCCH/48FFW7[saga]
2012/01/27(金) 01:11:35.83 ID:7ldrADqRo
士郎「アリューゼ、もう一回、剣を見てくれないか?」

夕食を作り始めるにしてもまだ時間がある。
それに土蔵から誰も帰ってきていないから、作るに作れない。

アリューゼ「いいが……体はいいのか?」

士郎「大丈夫だ、昔から怪我の治りは良かったから」

アリューゼ「そうか……わかった。いいだろう」

バドラック「お、なら俺も行くぜ。暇を持て余していたんだ」

三人で道場に入り、アリューゼに竹刀を渡す。
アリューゼは、さっきよりも肩の荷が下りているようだった。

アリューゼ「好きなように来い」

士郎「……うおおおっ!!」

横凪ぎな斬ると、軽々と避けられ、脳天に竹刀が叩き込まれる。
くらくらする頭で一歩下がり、追撃を堪える。
竹刀で弾くことに三回。その合間には、何度か反撃のチャンスがあった。
だが、アリューゼの猛攻に、俺は反撃できなかった。

アリューゼ「おい、勝つ気はあるのか?」

士郎「え?」

アリューゼ「お前はいつまで守るだけなんだ。この前の、葛木とかいうやつの時もそうだ。防戦一方で、相手に傷一つつかない」

あの時は、葛木先生の怪我は、剣を殴り続けた事が原因なくらいだろう。
もちろん、俺はボロボロだったが。

アリューゼ「お前が戦うのは、常に自分より実力が上の相手だろ。だからって、勝てずに時間が過ぎるのを待つのか? 助けが来るまで逃げ回るのか?」

士郎「そう言う訳じゃ……」

アリューゼ「なら、もっとがっついて来い。相手を殺す気で来い。でなければ、お前はいつまで経っても勝てねえよ」

もう一度剣を構え、大きく振りかぶる。
今度は、下がるつもりはない。


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