過去ログ - アリューゼ「おい、てめぇが俺のマスターか?」士郎「え…………」
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132: ◆dxCCH/48FFW7[saga]
2012/01/29(日) 01:31:45.37 ID:d6RB+JRio
殴打の応酬に、終わりなど無いように思えた。
厄介な事だ、これではギルガメッシュを待つことになってしまう。

葛木「……………………」

言峰「……………………」

無言の殴り合い。だが、相手の瞳に光は無い。
既に死んでいるのか、それとも生かされているのか。
黒鍵を抜き、投擲する。
当然のように避けた先に、頭部を狙い掌底を放つ。
葛木はそれをまともにくらうが、大してダメージは無いようだ。

言峰「……共に最早、人では無いか」

だが、葛木からぽたりと一滴の血が落ちる。
拳に残っていた傷が、開いたのだ。
先の衛宮士郎との戦いの傷である。
そこに、目をつけた。
そこからの行動を、倒す事ではなく、その傷を開く事に集中する。
爪で引っかき、黒鍵で掠める。
見る見るうちに、拳は真っ赤に染まった。
常人なら、痛みどころでは済まないだろう。
皮が剥がれているというのに、殴るというだ。
痛みが無いのか、それともーーーー

葛木「…………■■■■!!」

さっきの例えを思い出す。
共に人では無い、どうやら言い得ていたようだ。
そして、痛みが無いのでは無く、及ばずながら、脱皮の手伝いでもしてしまったようだ。

??「■■■■■■■■!!」

先程までの寡黙な男はどこへ行ったのか。
目の前の化け物は、似ても似つかなかった。


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