過去ログ - 一方通行「あァ?魔法少女だァ?」
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178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage saga]
2012/02/29(水) 00:46:12.96 ID:gAg6Dgjh0
少し時間は遡り――

冥土返し「付き添い、ご苦労だったね?」

冥土返しは、病院の駐車場まで出迎えに来ていた。救急車の前に、一方通行とミサカ19140号がいる。

一方通行「帰るついでだ。19140号は引き取るのか?」

冥土返し「今は培養器の空きがなくてね。もう暫くは付き添っていてあげてくれるかな?」

一方通行「……救急車も足りねェって話だったし、何か大きな事件でもあったか?」

冥土返し「救急車については、もう落ち着いたよ。大きな事件、というほどでもないんだが…」

一方通行「どンな患者がいる?」

冥土返し「それが外傷も薬物反応もなし、心筋梗塞等の症状も見られない。魂が抜けたとしか説明のしようがない症状の患者が、何名か運ばれてね。
     ま、どうにか手を尽くして救ってみせるよ」

一方通行「………本当に魂が抜けてるとしたら、無駄じゃねェか」

冥土返し「ハハッ、君もなかなか非科学的なことを言うね?
     仮にそうだとしても、救ってみせるさ。僕は『冥土返し』なんだからね」

そこへ、上条恭介の座る車椅子を引いた母が降りてきた。さやかも伴っている。

冥土返し「よくおいでになりましたね」

恭介母「おはようございます。診察の程、よろしくお願いします」

恭介、恭介の母、さやかの3人は、冥土返しについていく。

一方通行「美樹さやか」

最後尾をゆくさやかを、呼びとめた。

さやか「……何さ」

一方通行「坊やはあの医者が必ず治す。……余計な気は起こすな」

さやか「……あんたあの転校生…、ほむらとグルなわけ?」

一方通行「グル、ってほどでもねェ。
     ゾンビや怪物になりたくなかったら、普通の人間のままでいろ」

さやか「……どういう意味よ」

一方通行「魔法少女になるって事は、魂を体から抜きとられて、宝石にされるンだ。
     そしてその宝石が濁り切ると、魔女になって殺戮を繰り返す」

さやか「そんな嘘ついて、何がしたいわけ?」

一方通行「嘘かどォかは、白いウサギかネコみてェな動物に詳しく確認してみるンだな。
     借金掴まされないうちに考え直せ」

さやか「………、」

何か言い返したかったが、言う事は間違ってないことを認めざるを得なくて、何も言わずに冥土返し達についていった。

ミサカ19140号「それで、これからどうするんですか?とミサカは今までセリフがなかったことで不機嫌になりながら確認します」

一方通行「黄泉川のマンションに帰る」

ミサカ19140号「これはテンションがあがりますね。上位個体との感覚共有でしか知らないので、実際に行くのは楽しみです」


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