過去ログ - 白米「俺達は汚れてない」
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14: ◆bR/Hsa44HA
2012/01/14(土) 23:08:49.15 ID:karAz71a0
翌日。

「もうすっかり治ったみたいだね」

女米が満面の笑みで言った。

「ああ、お前の看病のおかげさ、ありがとうな」

「治ったか」

玄米がテントに入ってきた。

「ああ」

「病み上がりで悪いが、すぐに移動だ。荷物をまとめて裏口から外へでてくれ」

「とうとうセシウムが…」

「今までは家の中には入ってこれなかったようだが…、換気扇から侵入してきているらしい」

「そうか…急ごう、女米」

「うん!」

ポニーテールに結った女米の髪がふわりと揺れた。

「あとコイツを持って行け、多少は役に立つはずだ」

玄米は大きい日焼けした鍛えられた彼の体に似合うような銃をさしだした。

もみがらを高速で撃ちだす突撃銃だ。

「すまない、恩に着る」

「俺は最後にこのキャンプを出る、外に出たら俺の部下が『要塞』まで案内してくれるさ」

俺はうなずくと、女米の手を取って裏口へ駆け出した。



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