42: ◆bR/Hsa44HA
2012/01/23(月) 22:09:24.55 ID:ARGEDOb10
勉強めんどいです。
「くっ……クソがぁあぁッ!!」
警備米の一人が高性能もみがら爆弾を害虫の顔に投げつけ、起爆させた。
激しい轟音と共に、害虫の顔は一瞬で煙に隠れ見えなくなった。
「や、やったか…?」
「……ふ…ふふははっ…あははははははは!!」
突然狂ったように笑い出す妹害虫。
兄は悟ったようにため息をついて、一言言ってやった。
「お前ら、本当かわいそうだな」
「いいえェ、かわいそうなんてものでは済まされませんわよ…」
「いたぶりつくして…殺してほしいと懇願しても……」
「絶対に…許しませんわァ」
「ひ…ひぃっ!!」
警備米達は息をのんだ。
死ぬ…なんてものではない。
本当の絶望が待ち受けている。
それを思わせるような恨みを越えた凶悪な感情が妹害虫の顔に浮かび上がっていた。
「ところで、この女喰っちまっていいか?もう腕喰っちまったし」
「そうですわねェ…、私は見せしめとしておいてくのが一番かと…」
「ま、どっちでもいいんだけどなぁ」
兄害虫は女警備米をポイと捨てると、羽根をはばたかせ、妹害虫と消えていった。
最後に残ったのは、みじめにも腕を引きちぎられた女警備米だけだった。
空に浮かび上がっているセシウムたちは、害虫どもに見向きもせず、女警備米にも見向きもしなかった。
ただ、虚空に浮いていた。
「…くゥ…ひぐっ…うぅぐっ……ころ…ころひて…やる……」
女警備米から出たのは、恨みと悲しみが入り混じった、混沌の言葉だった。
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