76: ◆bR/Hsa44HA
2012/04/11(水) 21:48:19.55 ID:MO2o70IM0
>>75
あざっす!これからが大変でしょうけどね…
『要塞』出入り口付近では、警備米に変わって、一般的な兵士米が警備任務についている。
警備米とはまるで気の入り方が違っていた。
ガッシリと構えながらも、どこか余裕のある、そんなスタンスを取っている。
「…おい、あいつは報告にあったあの米じゃないか?」
「あの虐殺米か、応援を呼ぶか?」
「そうしてくれ、狙撃手も頼む」
まだ、あの汚染米はこちらに気づいていないのか、田んぼをふらふらとうろついている。
兵士米達はできるだけ息を潜めて、応援を待つ。
敵を発見したからといって、無造作に発砲して混乱を招くことはしない。
できるだけの対策をし、初めて先手をうつのだ。
『こちらスナイパーチーム"米ク(まいく)"配置についた』
はるか後方で、狙撃手が配置についたようだ。
「目標は視認できるか」
『このスコープの中にばっちりおさまってるぜ』
「わかった、指示を待ってくれ…」
スナイパーチーム"米ク"だけにいえることではないが、彼らの装備は戦地に赴く兵士米とは違い軽量だ。
そして、所持しているライフルは"MGR-142"普段は害虫を仕留めるのに用いる、大口径のライフルである。
MGRとはもみがら<MomiGaRa>の文字を取ったもので、もみがら弾が使用されていることを意味する。
兵士米たちが一般的に持つ突撃銃は"MGR-47S"と呼ばれている。
警備米には、その低威力版とされる"MGR-47M"が支給されており、47シリーズは人間の世界で例えればカラシニコフのような人気を誇っていた。
「撃て」
兵士米が短くそう命じた。
後方からの銃声。一気に速度を上げ、空気を切る音が頭上を通り過ぎる。
そして命中する。標的の頭を的確に捉え、吹き飛ばす。大口径の威力をただ物語っている。
ピクリとも動かない汚染米は、もう死んでいる。
彼ら、米軍の兵士米たちは、初めて汚染米を殺した。
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