31:26 「おでんはまだか」[sage saga]
2012/01/15(日) 22:09:38.08 ID:bNQHNLQU0
上条「あ、それから……「まずは乾杯といこうぜ、上条」……」
上条はおでんを頼もうとしたが、垣根から枡に入れられたコップ酒を突き出され、仕方なくグラスを合わせる。
熱燗と頼んだだけに、コップに手を触れるとやけどしそうに思えたから、下の枡を持っての乾杯だ。
なみなみと注がれた、ほんわりと湯気の上がる酒に唇を寄せる。
ふわっと日本酒の熱い香りが鼻腔を通り抜けた。それだけで全身に酔いが回りそうな気持ちになる。
上条「(小萌先生や黄泉川先生の気持ちがわかるよな)」
恩師にして職場の同僚たる、先輩教師たちの顔が、いくつも彼の脳裏に浮かんできた。
垣根「くううううう!!!!」
隣に座った超能力者第二位が、一口啜って、唸り声を上げている。
彼に続いて、上条はコップに口を近付けると、やけどしないよう、ちゅっと一口啜ってみた。
熱い。だが熱すぎることもなく、その液体が体内を通り過ぎていくに従って、じんわりと染みるように体が温かくなってくる。
思わず――はぁぁぁあああ、と大きく息を吐いていた。
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