33:26 「おでんはまだか」[sage saga]
2012/01/15(日) 22:12:09.91 ID:bNQHNLQU0
垣根「まあ、どうせお前たちのことだから、たいした原因じゃないんだろ?」
垣根「――二人揃って強情ってとこはそっくりだもんな」
上条「…………チッ」
ニヤニヤとした笑みを浮かべながら、垣根はおでんをつつく。
そんな彼を横目に、上条は舌打ちをすると、そっぽを向いた。
垣根「おっ、大将。このおでん、なかなかいけるじゃねえか。出汁の染み具合に常識が通用しないねえ!」
――でしょう。自慢の出汁なんでさあ。いけるでしょう?
垣根「ああ。だがあいにく日本じゃ二番だな。一番はウチの嫁さんのおでんだぜ。わはははは」
上条「…………」
屋台の主人と笑いながら、惚気めいたやりとりをする垣根に、上条は苦虫を噛み潰したような顔をする。
そして彼は、ぐっとコップの酒を飲み干した。
垣根「おう、ほどほどにしとけよ、上条。潰れたって、誰も迎えになんて来ねえんだろ?」
上条「――ああ。潰れはしねえよ」
垣根「そっか。ま、ほどほどにな」
上条「大将、熱燗もう一杯。それ……「大将、お勘定」……不幸だ」
他の客の声に遮られ、上条はがっくりと肩を落とした。
〜〜 To be Continued 〜〜
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