123: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/15(日) 23:45:09.70 ID:bIt6DJVy0
それなのに、まだ歳納京子の進学先について、私は何も知らなかった。
たった一言「もう決まった?」と聞けば良いだけなのに、言い出せない。
意識しすぎているのは分かっている。
でも、もし、船見さんの名前が出て来たら。
そう思うと私はまだ恐かった。
幼馴染なのだから、その選択肢は私が意識するまでもなく当然のものなのかもしれない。
それでも私は想像したくない。
仮に私が歳納京子と同じ学校に通っていても、船見さんが彼女の隣に居たら。
そんな想像ばかりが膨らんで、いつの間にか本題がすり替えられてしまう。
だから私は、クリスマスまでその答えを保留する事にした。
うまく想いを伝えられなくても良い。
ただ彼女と一緒に居る事で、私の気持ちが確認できたのなら、その時にちゃんと決めよう。
それが、私に出来る最大限の努力だった。
335Res/210.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。