251: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:17:20.18 ID:vwUxP9/A0
「あの、これを」
私の前に差し出された手のひらには、見覚えのある髪留めが乗っていた。
そう、たぶん今朝の私が靴を履きながら片手で身に付けたものに違いなかった。
「ええと、歩いてる時に、拾った、ので」
「あぁ・・・留め方が緩くて落としちゃってたのね。ありがとう、千鶴さん」
「千鶴、えらいえらい〜」
「ね、姉さん、恥ずかしい・・・」
姉が妹の頭を撫でて、妹が照れている。微笑ましい光景だ。
千歳とは正反対に無愛想だけど、根は優しい子なのだ。
そういえば以前千歳が「甘えん坊で優しい子なんやで〜」などと喋っていた事が頭に浮かぶ。
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