過去ログ - 綾乃「好き。」
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252: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:18:28.25 ID:vwUxP9/A0

「綾乃ちゃん、それ付けたげるで〜」

「ん。じゃあ、お願いするわ」

以下略



253: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:19:18.05 ID:vwUxP9/A0

「あぁもう〜!朝からほんっっと、ぐだぐだじゃないの・・・今日は卒業式なのに!」

「うん、卒業式。なんやなぁ・・・」

以下略



254: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:21:33.48 ID:vwUxP9/A0





以下略



255: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:23:40.59 ID:vwUxP9/A0

『在校生、送辞。2年4組、古谷向日葵』

『はいっ』

以下略



256: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:24:49.05 ID:vwUxP9/A0

上着のポケットに入れたはずの紙切れを探るも、有るべき場所にそれが無かった。
念のため、別のポケットを調べてみても、やはり無い。
まさか、教室に置いて来てしまったのだろうか?
それとも廊下に落としたとか?
以下略



257: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:25:30.22 ID:vwUxP9/A0

クラスメイトから手渡されたのは、四つ折にされた白い紙。
それは、今まさに私が必要としていた、答辞のカンペだった。
驚いて千歳にアイコンタクトを送ると、彼女はウインクをして見せた。

以下略



258: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:26:11.22 ID:vwUxP9/A0

緊張の糸は既にほどけた。
立ち上がり、一拍置いて周囲を見渡してみる。
私に向けられた瞳のなかには、船見さんや千歳、そして歳納京子の姿もあった。
私は軽く微笑む表情を作り背筋を伸ばす。
以下略



259: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:26:56.20 ID:vwUxP9/A0

最後のホームルームが終わり人のまばらな教室内を、私はぼーっと眺めていた。

なんだか、現実味がなかった。
少なくとも、今日でこの教室にいるのは最後という気分にはほど遠い。
以下略



260: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:27:38.28 ID:vwUxP9/A0

暇を持て余してそのメールを見直すも、承諾の返信をした後はまだ連絡がない。
ようするにこのまま少し待て、という事なのだろう。
当の本人は、終了後すぐに教室を出てどこかへ行ってしまった。

以下略



261: ◆eZUHOxTppE[saga]
2012/01/18(水) 03:28:05.47 ID:vwUxP9/A0

ただ歳納京子への反応を見る限り、その性格は幼馴染同士で正反対のようだった。
常に落ち着きがなくマイペースに動く歳納京子に対して、いつも真面目で周りに気を配る、後輩思いな船見さん。
船見さんが隣に居てブレーキを掛けて初めて、歳納京子の天真爛漫な魅力が引き出されるのかもしれない。

以下略



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