31: ◆eZUHOxTppE[sage]
2012/01/15(日) 20:51:58.56 ID:bIt6DJVy0
千歳の鼻血が落ち着いたところで、歳納京子の部屋に私を含めた6人が集まった。
船見さんは呆れた様子だったけど、歳納京子が「まあまあ、茶でも飲んでいきなよ」と皆を部屋に呼んだのだ。
そして仮病を使った当の本人は、まるで悪気もなく自分のデスクで原稿用紙と向き合っている。
その表情は真剣だけど、仮病だなんて七森中の生徒として放置するわけにはいかない。
ここは生徒会長の私自らが歳納京子に注意しておかなければならない。
しかしここは、歳納京子の部屋。彼女が普段過ごしている場所。
そこに私がいる。
それは、幾度も夢に見た光景だ。
もちろん今はクラスメイトや千歳たちがいるけれど、いつか二人きりで・・・なんて妄想が始まってしまって、なかなか注意する言葉を口に出来ないでいる。
それにしても、あまり女の子の部屋っぽくない印象だ。
本棚には漫画がびっしり詰め込まれてる、というより突っ込んであるだけに近い。
デスクの上にも本は色々載っているが、たぶん教科書ではない気がする。
本だけでなく、様々な長さ、色の筆記具が散乱している。
あれらは、漫画を描くための道具だろうか?
また、本棚とは別にある小さめのスチールラックには、何か連続物の背表紙がずらっと並んでいる。
漫画だけじゃなくて、DVDの大きさのものも一式あるようだ。
(あれがもしかして『ミラクるん』とかいうシリーズなのかしら?)
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