178: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/21(土) 20:05:17.67 ID:4QgQ1UAHo
男「おお、背中がまだひりひりするな」
女「大丈夫なの? 皮膚がくっついてたところをはがしたから、血が結構出ちゃってたし」
男「もう血は止まっているんだけどな。女もお腹とか大丈夫なの?」
179: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/21(土) 20:06:20.22 ID:4QgQ1UAHo
男「そういえばさ」
女「なに?」
男「あそこは痛くない?」
180: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/21(土) 20:06:46.72 ID:4QgQ1UAHo
男「じゃあさ、今の女の保護者って誰なの」
女「保護者? それは……」
男「この管を切ってもらうにしろ、元通り背中にくっつけてもらうにしろ、また相談は必要だろ?」
181: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/21(土) 20:07:31.90 ID:4QgQ1UAHo
病院。
医者「び、びっくりしたじゃないか。そんな格好で来るもんだから」
男「やっぱり、医療関係者の手当ては手際がいいわなー」
182: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/21(土) 20:08:11.16 ID:4QgQ1UAHo
女「……先生」
医者「どうしたんだい」
女「寄生人が、宿主を乗っ取るって本当ですか」
183: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/21(土) 20:09:08.75 ID:4QgQ1UAHo
女「どうして教えてくれなかったんですか? それを聞いていたら、私はやりたくなかった」
女「今も、すぐにでもヘソ管引きちぎって、一人で死にたいくらいです」
医者「そ、そんなことは……!」
184: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/21(土) 20:12:08.70 ID:4QgQ1UAHo
医者「といっても、漠然としたものしか分かっていないんだよ」
医者「……ケンカをしたりすると、脳の活動が停滞するという例が何件かあるのは聞いている」
医者「脳の働きを抑制するような、何らかの物質が寄生人の体内で生成されているのではないか、とも言われている」
185: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/21(土) 20:12:37.24 ID:4QgQ1UAHo
女「そんな話、そ、そんな大事な話、どうして言わなかったんですっ!?」
医者「それは……君の場合は、もう命に関わる時期だったし」
女「だからって……! 私の親でもあるまいし」
186: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/21(土) 20:13:13.57 ID:4QgQ1UAHo
男「だって、女が手術する前に相談したのって、先生だけなんでしょ」
女「……」
男「性別一緒の人に手術するのが普通なのに、特例でやって、保護者が反対しないのもおかしいし。特に女性側のさ」
187: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/21(土) 20:13:48.94 ID:4QgQ1UAHo
医者「……その。まあ、そうだ」
男(やべぇ、マジか)
女「……」
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