51: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 20:41:07.92 ID:YWD6HHbxo
キンコーン。
メガネ「男くん、いる?」
男「あい、います」
52: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 20:42:11.16 ID:YWD6HHbxo
女「……」
男「やっぱり二人でしゃべると怖いわな」
メガネ「ご、ごめんなさい」
53: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 20:44:29.78 ID:YWD6HHbxo
男「もう彼女は行ったぞ」
女「はぁ……」
男「落ち込んでるのか?」
54: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 20:45:36.62 ID:YWD6HHbxo
女「……正直、ちゃんと寄生できたことなかったから、想像できなかったのよ」
男「ふーん」
女「毎回手術のたびに拒絶反応が出て、結局、分離して」
55: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 20:46:32.72 ID:YWD6HHbxo
女「他の人たちはどうしてるのかしらね」
男「やっぱり気になってるんじゃん」
女「そうね……」
56: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 20:54:10.25 ID:YWD6HHbxo
――――――――――
女は当然ながら、双子で生まれた。
生まれたが、最初から寄生せずに、足が溶けたような状態で女は出てきた。
もう一人いたはずの「お姉ちゃん」がどうなったかは、女は知らない。
57: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 20:59:36.89 ID:YWD6HHbxo
……人間は自力で食べ物を得て、生活する動物だが、ある時期においては寄生的な生活を行うことがある。
胎児期である。
へその緒を通じて母親から栄養を頂戴するのは、まさに寄生動物である。
58: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 21:01:56.84 ID:YWD6HHbxo
一度、女は出来る限り「正常」に近づこうともした。
点滴をやめて、自分で物を食べるように努力した。
女の内臓や性器は他の寄生人より残っていたので、その機能を出来るだけ強化しようとした。
排泄も手伝ってもらって行うようにがんばった。
59: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 21:02:50.05 ID:YWD6HHbxo
自宅。
男「それで、これで術後一週間くらい経つわけですが」
女「うん」
60: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 21:06:45.69 ID:YWD6HHbxo
男「いやーでも、驚きだったね」
女「何が」
男「その、ヘソ管だっけ、マジでがっしり俺の体に刺さってんのね」
61: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/17(火) 21:11:00.95 ID:YWD6HHbxo
男「なんか管も体の中で伸びてるみたいね」
女「にゅるっと入ってたわね」
男「はー……あ、そういえばさ」
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