過去ログ - 酒場で戦士募集したら勇者が仲間になった5
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328:れいまぁ ◆9ozEqs2lE0cc[saga]
2012/04/01(日) 01:55:22.98 ID:5ErbohVa0
 「……」

 しかしこの少年からすればこれ以上ない不可思議に違いない。むしろ今まで興味を持たなかったのがおかしいくらいなのだ。

 「で、でも。それに道はすぐ消えちゃうって。危ないよぉ」

 「大丈夫大丈夫!!ほら行こうよ!!」
 
 「あっ」

 少女の抵抗虚しく、少年は少女の手を取り走り始めた。
 夕暮れの堤防を二人が走る。二人しかいない堤防を、彼らは全速力で走った。

 (……もう)

 少女のプランは完全に破綻した。二人で出店を回って祭を楽しむ、という至って普通の淡い願いが叶うことはなさそうだ。
 だが、

 (……)

 じっ、と繋がれた手を見る。少年の汗ばんだ手で、強くきつく握りしめられている自分の手。

 (……仕方ないか)


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