過去ログ - 酒場で戦士募集したら勇者が仲間になった5
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334:れいまぁ ◆9ozEqs2lE0cc[saga]
2012/04/01(日) 02:03:57.41 ID:5ErbohVa0
 「……」

 天狗は飴の乗った自分の手をずっと眺めている。表情はうかがえないので、天狗が何を考えているのか知る術は無い。

 「今日もらったやつだから腐ってないよ?」

 「……」

 天狗はようやく飴から視線を離し、少年に向かって、

 「もう遅いよー!!何してるのー!?」

 「……っ!!」

 痺れを切らした少女が石階段を上って来たのだ。
 少女の姿を確認するよりも早く、弾かれるように天狗は島の奥へと走り去ってしまう。
 
 「あ、待って!!」

 「え?……誰かいたの?」

 「うん、いた!!天狗がいたんだ。僕達も行こうりっちゃん!!」

 「え?天狗?なんでこんなところに、って、わっ!置いてかないでよ!!」

 少年は天狗を追って駆けだした。

 (すごい……なんかすごい!!もしかしてもしかして)

 少年が期待する何かが、本当にあるのかもしれない。
 そしてついに、

 「う、うわぁ」

 少年は島の中でトンネルを見つけた。あまりに古めかしく、この島に不釣り合いなトンネルを。


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