205:にゃんこ[saga]
2012/03/06(火) 20:13:17.76 ID:c3OzPGO10
「貴方達だけのユニット……って他人行儀だな、和」
「どういう事……?」
和が首を傾げ、梓達も一緒に不思議そうな視線を私に向けた。
私は笑顔になって、和の肩を叩いて言ってやる。
「新ユニットには和にも参加してもらいます!
丁度キーボードが空いてるから、和のパートはキーボードな!」
「ちょっと、律……!
いきなりそんな事言われても……!」
珍しく和が動揺した表情を見せる。
予想もしてなかった突然の展開だろう。
私だって数分前まで考えもしてなかったんだ。そりゃ流石の和だって驚く。
無茶な事を言ってる自覚はある。
でも、このユニットのキーボードは、もう和しか考えられなかった。
こうなりゃ勢いで攻めるだけだ。
「頼むよ、和。
ホント言うとキーボードはムギでもいいんだけど、
でも、出来る限りこのユニットには、放課後ティータイムのメンバーを入れたくないんだ。
そもそもがムギ達にわかばガールズの曲を聴かせるためのユニットなんだしな。
無茶を言ってるのは分かるけど、頼む。
分からない所があったら、私も教える。
楽譜くらいなら私も読めるしさ。
だから……!」
「で、でも……、私もキーボードなんて触った事も……」
「和ちゃんがキーボードをしてくれたら、私も嬉しいなあ……」
「ちょっと……、憂までっ?」
憂ちゃんが甘えた視線を向けると、和が軽く叫んで頭を抱える。
誰にでも毅然とした態度を崩さない和だけど、憂ちゃんには弱いらしい。
年下の幼馴染みなんだ。
そんな妹みたいな子の頼みを断れるほど、和も冷たい人間じゃない。
梓達も和に視線を向け、最後の駄目押しとばかりに憂ちゃんがまた言った。
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