過去ログ - 律「閉ざされた世界」
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209:にゃんこ[saga]
2012/03/08(木) 18:49:04.84 ID:KZCU44ik0





「というわけで、
これから新ユニット第一回企画会議を始める」


和の手を握るために歩み寄っていた元ムギの席の近くから、元梓の席に戻って座る。
そのまま机の上で手を組んで顎を乗せ、私は凛々しい表情を浮かべてみせた。


「律さん、格好いいです!」


いつかの唯みたいに、憂ちゃんが私を褒めながら拍手する。
それに続いて純ちゃんと梓、和も軽く拍手をしてくれる。
何だか懐かしい感覚だ。
同時に新鮮でもある。
私と和が留年してたら、今頃は本当にこういう軽音部になってたのかもしれない。
いや、私はともかく、和が留年する事は無いだろうけどさ。


「それでまずは何を会議するつもりなのかしら?」


会議には慣れ親しんでるはずの和が、私に静かに訊ねる。
自分も関係する事になったってのに、
騒ぐわけでもなく、緊張して様子もなく、落ち着いた態度だった。
そりゃ元生徒会長なんだ。
自分が関係してようと、会議なんてお手のものなんだろうな。

企画会議の議長は和に譲るべきかも、
って一瞬思ったけど、すぐに思い直した。
言い出しっぺは私なんだ。
会議は苦手だし、私じゃ力不足なんだろうけど、
出来る限りは私が責任を持って、このユニットを引っ張っていきたい。
練習の指示なんかは梓にやってもらう予定だけどな。


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