214:にゃんこ[saga]
2012/03/08(木) 18:55:09.54 ID:KZCU44ik0
思わず叫んでしまった。
スペル間違いとか恥ずかしい……。
しかも、確か受験の時の英語の長文で、伝説をRegendって書いた覚えあるぞ……。
あそこ配点高かったのに、間違えてたって事かよ……。
よく受かったな、私……。
恥ずかしくなって頭を掻いてると、
梓が今にも笑い出しそうな顔で私を見ている事に気付いた。
完全に馬鹿にされちゃってる気がするぞ……。
梓が笑ってくれたのは嬉しいけど、馬鹿にされるのはちょっと悔しい。
私は口を尖らせて、梓に向けて呟いてやる。
「何だよー……。
私のスペル間違いより、今大切なのは新ユニット名だろー……?
梓は何か名前を思い付いてないのかよー……?」
「私ですか……?
いえ、思い付いてなくはないんですけど……、まだちゃんと固まってなくて……」
「ちゃんと固まってなくていいんだよ。
そのための会議だろ?
思い付いた先からとりあえず言ってみてくれよ。
駄目なら駄目って事にしておかないと、新しい名前も考えられないだろ?」
「それはそうなんですけど……。
うー……、そうですね……、分かりました。
じゃあ、単に思い付いただけの名前ですけど、笑わないで下さいよ?」
「笑うかどうかは聞いてみないと分からん。
ま、とりあえず言ってみてくれよ」
私が言うと、梓が顔を少し赤くした。
そんなに変な名前を思い付いたんだろうか?
いや、変な名前って言うより、自分のネーミングセンスに自信が無いのかもな。
梓は私と同じく作詞とかには全然関わって来なかったから、
新ユニットにはどんな名前が合うのか見当も付かないんだろう。
数秒躊躇ってから、ぼそっと呟くように梓が言った。
「『ほうかごガールズ』……。
ほうかごは平仮名です……」
「まんまかよっ!」
「そのまんまっ?」
私と純ちゃんの突っ込みが重なる。
途端、梓が顔を真っ赤にして、顔を伏せた。
「だから……、ちゃんと固まってないって言ったんですよー……!」
恨み節みたいに梓が呟くと、
憂ちゃんがその梓の背中を慰めるみたいに撫でた。
いや、梓の言いたい事は私にも分かる。
折角のコラボユニットなんだ。
二つのバンドの名前を上手く組み合わせたネーミングにしたかったんだろう。
実を言うと、私も同じ様な事を考えてはいた。
流石にバンドの名前を組み合わせるのはそのままな気がしたから、
メンバーの特徴を組み合わせた名前ってのはどうかと思ってたんだ。
例えば梓は『猫』、『キャット』、『にゃんこ』的な名前。
憂ちゃんは『ポニー』、『リボン』、『妹』、『シスター』。
純ちゃんは『モコモコ』、『ボンバー』……、いや、何でもない。
とにかくそんな感じの名前を組み合わせようかと思ってた。
『にゃんこタイムボンバーシスターアンドロメダ』ってな感じで。
ちなみに『タイム』が和で私が『アンドロメダ』だ。
『タイム』は時間にうるさい和のイメージだけど、
『アンドロメダ』に深い意味は無かったりする。単に語呂です、ごめんなさい。
……流石にこの名前は、私の心の中だけに秘めておこう。
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