過去ログ - 律「閉ざされた世界」
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223:にゃんこ[saga]
2012/03/10(土) 19:17:41.26 ID:AHpyqVlv0
「私の案なんて無駄にしてくれてもいいですって!
それにさっき律先輩、その名前は駄目だって言ってたじゃないですかっ!」


「いやいや、よく思い出すんだ、梓。
『おもいだす』コマンドを使って、よーく思い出すんだ。
私はまんまかよって言っただけだ。
駄目だとは一言も言っていないぞ!」


「何ですか、『おもいだす』コマンドって……。
えーっと、えーっと……!」


私に言われ、律義に梓が私の言葉を思い出そうと頭を捻り始める。
ふふふ、愛い奴じゃ。
しかし、それこそ私が狙っていた展開だと気付かなかったようだな、梓くん!

私は右手を頭の上に掲げると、早口に宣言してやる。


「新ユニットの名前、『ほうかごガールズ』でいいと思う人っ!
はいっ!」


「んもうっ! ずるいっ!」


その梓の言葉は一瞬だけ遅かった。
既にニマリと笑った純ちゃんと真顔の和が手を挙げていた。


「私も賛成しますっ!」


「マークを採用してもらえてるわけだし、異論は無いわ」


純ちゃんと和の言葉に追い込まれる梓。
これで三対一だ。
多数決としては決まってるんだけど、梓は諦めなかった。
すがるような視線を憂ちゃんに向ける。

ぶっちゃけ、それをやられると私としては弱かった。
三対一ではあるけど、その内の二票はさっき私が無効票って言った票なんだ。
梓がそれに気付き、憂ちゃんに反対票を投じさせると私達は逆転されてしまう。
でも、そうはならないでほしかった。
そのまんま過ぎるけど、『ほうかごガールズ』って名前は実は好きなんだ。
特に梓が苦肉の策でほうかごを平仮名にしたってのが可愛らしい。
いい名前だって思うんだ。

全員から視線を向けられる憂ちゃん。
私の左腕から憂ちゃんの肩に手を置き直し、梓が必死に説得を始める。


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